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情報(じょうほう、information)とは

情報とは何かという問いに、ただひとつの答えを与えることは極めて困難です。
対応する英語の "information" は、informの名詞形であり、(心において)form(形)を与える、といった意味があり、語源としてはラテン語のinformationem(=心・精神に形を与える)、さらに語源を遡れば、ギリシャ語のeidosという語にも遡り、プラトンによるideaイデア論における用法にも遡ることができます。
情報という用語は、informationは歴史的に見ると哲学的な意味を継承していますが、近代では、「知らせ」の意味で広く使われてきました。
20世紀、1940年代までの日常言語では、情報が諜報と近い意味と見なされ、なんらかの価値あることを知ったとき「情報を得た」といったように用いていました。
上記にありますとおり、情報(information)という用語は様々な意味を持っていますが、最も工学的な意味での用法としては、シンボルを並べた列です。
工学的な意味での情報というのは比較的新しい用法で、ちょうど原動機の開発などによって(現代流の)「エネルギー」という概念が生み出されさかんに用いられるようになったのと同じように、通信技術、コンピュータ、自動制御装置等々が開発されたことによって、この意味での「情報」という概念が新たに形成されたのです。
その語源
"information" は、ラテン語の主格 informatio の対格 informationem が語源で、その語源は動詞 informareであり、「心・精神に形を与える」、「整理する」、「命令する」、「教える」といった意味があります。
"information" の語幹である "form" は、古代ギリシア語では”morphe” および”eidos”(エイドス)です。
エイドスというのは、プラトンが展開したイデア論の体系において、「idea イデア」という用語とともに用いられたものです。
「eidos エイドス」は、(現代で言うところの)思考、命題、概念といったものとも関連あります。
物理と情報
マクスウェルの悪魔という1867年ごろに考案され、20世紀にも議論が行われた思考実験に、情報が関わっています。
この実験では、情報とエントロピーの直接的関係が示されており、この思考実験は長らく難問として議論の的となっていましたが、1980年代に、系のエントロピーを増大させずに情報を破壊することはできない、との見解に達しました。
エントロピーの増大とは、一般的には熱の発生を意味します。
この考え方を論理回路に適用すると、ANDゲートが発生する熱エネルギーの理論的最小値はNOTゲートのそれよりも大きいということになります(ANDゲートは2ビットを入力として1ビットを出力するため、情報が破壊されているが、NOTゲートでは単に反転させるだけで情報が破壊されていないため)。
2003年、ヤコブ・ベッケンシュタインは物理学で大きくなりつつある傾向として、物理世界が情報自体で構成されているという見方があるとしました(デジタル物理学)。
西洋の近代科学では、“実体”や“物質”という西洋的な概念を(よくよく検討することもないままに)当然視して信じてしまい、この概念に依拠する方向で長らく突き進んでしまいましたが、20世紀に原子を発見したと信じた後に科学者たちがさらに発見したことや、さらに量子力学によって明らかになった様々な(素朴な常識を覆す)様々な奇妙なことは、西洋の科学や物理学において確かなものだと信じられていた“物質”という概念に大きな疑問符をつきつけるもので、「実はこの宇宙も我々もすべて(情報的な存在で)シミュレーターの中の架空の存在なのかも知れない」とも考えられるようになってきています。


















